不眠症とは
不眠症とは、
- 夜寝つきが悪い
- 眠りを維持できない
- 朝早く目が覚める
- 眠りが浅く、充分に眠った感じがしない
などの症状が続き、日中の活動に支障をきたす状態のことが不眠症と呼ばれています。
日本においては、5人に1人が不眠症で悩まれているといわれています。「不眠症かな?」と思えるような心当たりのある方は、茅場町でも多いことでしょう。
不眠症は20代からはじまって、年齢が高いほど、不眠症が増加してきます。年齢を重ねると眠れなくなってくることから、お年寄りに不眠症が多いといわれています。
不眠症の原因は、人によってさまざまで、似たような症状でも原因が異なるために、治療法や対処法が大きく異なります。
次に不眠症の原因とその治療法について述べたいと思います。
不眠症の主な原因と治療法
不眠症には、さまざまな原因があります。不眠症の主な原因とその治療法についてまとめました。
1.心理学的原因
生活の中でおきるストレスが原因でおこる不眠症です。例えば、
- 家族や恋人との別離やトラブル
- 仕事上のストレス
- 多忙すぎること
- 上司との折り合いが悪い
- 納期が厳しい
- 人事異動など
- 夫婦関係のトラブル
- 学校でのストレスやトラブル
などが挙げられます。心理学的原因での不眠症の治療は、ご本人が、どのようなストレスをかかえていらっしゃるかを詳しくお訪ねしていくことで、不眠症の原因を明らかにしていきます。
2.身体的原因
身体の病気や症状からくる不眠症です。例えば、
- ケガやリウマチなどの痛みを伴う疾患
- アトピー性皮膚炎などのかゆみを伴う疾患
- 夜間の喘息発作や夜間の頻尿
- アレルギー性鼻炎(花粉症、ダニアレルギー)
などでの鼻づまりが挙げられます。
アレルギー性であれば、当院でも血液検査によって原因を調べて、お薬を出すこともあります。場合によっては、専門的な内科や外科での治療を併用する場合がありますので、ご相談ください。
3、精神医学的原因
- うつ病
- 統合失調症
- 不安障害
- パニック障害
- 自律神経失調症
- 認知症
などの精神医学的な問題が原因で不眠症になることがあります。
不眠のご相談からうつ病が発見されることもありますし、うつ病の方の多くは不眠で悩まれていることがあります。中でも、不眠になりやすいこころの病は、不安症状や抑うつ症状です。抑うつ症状とは、気分が落ち込む症状のことです。
このように、不眠症の背景にうつ病などのこころの病が隠れていることがございますので、専門医に相談し、早めの適切な治療が必要です。
4.薬理学的原因
睡眠を妨げるお薬や物質には、
- アルコール
- カフェイン
- 自律神経に働くお薬
- ステロイド
- タバコ
などがあります。このようなお薬や物質を摂取しすぎていたり、このような物質が過度に働いたりして、睡眠を妨げることがあります。
お薬が原因の不眠症には、専門医によるお薬の見直しをします。また、普段摂取している物質が原因の場合には、それらの摂取を控えることが効果的な場合があります。営業ドリンク剤の中にも、カフェインが多く含まれていることがあり、注意が必要です。
アルコールやカフェインなどの摂取のし過ぎには、精神的なストレスが原因の場合もございますので、メンタルクリニックにご相談ください。
5.生理学的原因
生活の環境が変わることが原因となって、睡眠に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、
- 受験や試験勉強
- 職場の不規則なシフト制の勤務
- 海外旅行や海外出張などによる睡眠覚醒リズムの乱れ
- 休暇中の昼夜逆転
など、そのような睡眠を妨げる環境が原因で起こる不眠症です。
生理学的原因での不眠症の治療には、
- 朝にカーテンを開け、体に光を浴びる
- 午前中に散歩をするなどの有酸素運動
- 夜はインターネットや読書
などの、興奮を避ける。寝る前の入浴が効果的といわれています。
自分で寝不足を気づいている人はまだよいのですが、中には、寝不足に気づいていない人もいます。特に気をつけるべき症状としては、仕事で残業を無理に長時間行っているのにもかかわらず、自分では睡眠が足りていると思い込み、毎日すごく疲れているのに、残業を続けている人です。そういった方は、周りの方々が気づいてあげる必要があり、残業時間を抑え、睡眠時間を今までよりも多く確保できるようにしてあげてください。
寝不足で起こりがちな症状
睡眠時には、脳を休めて情報の整理をする効果があるといわれています。
寝不足が続くと脳が混乱し、記憶力、視力、立体感覚の低下が現れます。寝不足がひどくなると、
- 情緒不安定
- 体力低下
- ろれつが回らない
などの症状が現れることもあります。
不眠が続くと、ホルモンバランスが崩れ、血糖値が上下したり、お腹が空いても食べ物が食べられなくなったりします。また、断眠で怒りっぽくなり、集中力の低下や妄想出現、体のふるえ、会話の困難が起こります。
不眠の症状が重くなる前に、当メンタルクリニックにご相談ください。睡眠に対する苦手意識を作らない、大きくしないことが、よい睡眠をとれるようになり、不眠症が改善する最も重要なポイントです。
不眠症かなと思ったときは、症状が重くなる前に、駅前すぐの当院にご相談ください。当メンタルクリニックは、茅場町駅4b出口を出たら目の前です。