お子さんはお元気でしょうか?
子供が元気かどうか?を見極めるのは意外と難しいです。母親は自分に親切であれば子供が元気と勘違いします。母親の言うことを聞けば元気と勘違いします。あるいは、ほとんどの時間で子供が落ち込んでいても、一日の中でほんのちょっと元気があれば、元気な子供と勘違いします。過去に元気であれば、今も元気と勘違いします。なので、元気かどうかを見極めるのは実は大変難しいことです同じように、上司が部下が元気かを見極められないことも多く、急に心療内科を受診されてビックリする、何も原因が思い当たらないということも非常に多いです)。第三者の専門家の目が必要になります。
規則正しい生活を心がける?
「朝キチンと早起きして、夜はキチンと寝ましょう。そうすれば、健康になる。」という誰からも文句が出にくい、グーの根も出ない言葉。完璧主義。そんな規則正しい生活は、元気が有り余っている子供にしか出来ません。今の時点では、かなりのレベルの高すぎるハードルかもしれません。元気が既にある人にはできることでしょうが。持続的なストレスがかかると朝起きれなくなる、こういう性質を持った子供たちがたくさんいます。この性質や性格の見極めも大切なポイントとなります。常にハードルの高さは意識する必要があります。また、時期や時間の感覚、中長期的な時間の感覚が必要となります。早めに言っては、どんなに正しい言葉であっても逆効果になってしまいます。言葉を伝える時期が難しいところです。早すぎないようにすることが難しい所です。
子供に嫌われている?
正しいことを言っているので、子供もが傷ついても、私は悪くないです。自分が合っています。私はイヤなことにも頑張って取り組んできました。どうして子供は好きなことしかやらないのですか。」
本当に正しいかどうかは、本当は分かりません。3年後にタイムスリップしないと分かりません。一点だけ正しくても全体像から見れば正しいか分かりません。正しくても、今の子供の状態を考えると、正しくないかも知れません。あるいはハードルが高すぎて、子供に大きなプレッシャーを与えてつぶしてしまうこともあります。プレッシャーをどの程度与えてよいか見極めるのも、実は非常に難しい問題となります。むしろ、正しいことを言わない方が無難です。正しいことは、子供本人に言わせてください。子供自身が考えて、正しいことが自分から分かるようになるまで待ちましょう。IQが低くなければ、教えなくても、意外と分かっていることの方が実は多いです。元気が出れば正しいことが自然と出来るようになるというくらいに考えるのがポイントでしょうか。子供の喜ぶことを言うとよいです。くれぐれも言います。天然ぼけの母親を目指しましょう。自分の発言の柔らかさについて、計測しましょう。
自分の親が厳しかったのですが。
「自分は母親に厳しく育てられたので、私は子供を厳しく育てます。」「あの子は、自分より楽しそうにしているので、面白くありません。」
これらは、母親の中にある”嫉妬心”に関連があるかもしれません。子供は子供で別の人格です。自分と比べなくて構いません。子供の幸せは喜んで大丈夫です。両親から効率重視で社会通念重視で育てられた方は、自分の気持ちややりたいこと、自分の感情を無視されたと感じた方も多いのではないでしょうか。子供自身も効率重視であれば問題にならないかも知れません。その結果、両親の思う方向と別の道に進んだのではないでしょうか?「約束を守らない子はろくな大人にならない。」元気になれば約束を守るように変化していきます。出来るだけ、「私に嫌がらせをしてわざと約束を破った」と思わないことです。お母さん一人だけで頑張ろうとしないことで、イライラを軽減することが出来ます。お父さんに言うと面倒がられることも多く、専門家にご相談ください。
思春期に一定の子離れができていますか?
優しい母親なのに元気のない子供がいることがあります。どうやら母親の子供との距離が近すぎるようです。子供から見ると、全てを監視されていると感じて堅苦しく思えてきます。この場合、子供の成長に合わせて、子供を一人前の大人として扱いましょう。成長を遠くから見守りましょう。会社の同僚であるかのように扱えば、適切な距離は徐々に築けることでしょう。数ヶ月単位の時間はかかるかもしれませんが、子供は母親が距離をとってくれたことに感謝するでしょう。子供との距離については、専門家へご相談ください。
まとめ
1.持続するストレスで子供は、朝起きれなくなる、だらしなくなる、ミスが増える、約束を守らなくなる。
2.元気が出れば、顔つきがしっかりする、やる気が出る、興味を持って努力する、約束を守るようになる。子供を信じること。
3.早く元気が出るようにするには、子供に親がストレスをかけないこと。
4.修行を子供にさせるのは、元気が出てからに。時期は早すぎないこと。
5.注意された子供は、親から信用されていないと思って、自己肯定感が芽生えない。
6.子供を喜ばせれば、それは必ず母親に帰っていき、子供を傷つければ、それも母親に帰っていくこと。
7.乳児院で育った両親に教育されていない子供は約束を守れない、は誤解。
8.子供と比較し、母親あるいは両親だけ、気合いを入れないこと。ギャップがありすぎると子供にとっては、うざい親になります。
9.罰するとやる気が出るタイプ、罰すると眠くなるタイプの子供がいる。
10.上記の記事が誤りであると思う母親にこそ、近づいてほしい視点であること。
11.距離が近すぎず、ご両親のインパクトが大きすぎず、浅く長く、10年後も20年後も親子関係が良好であればよいこと。
12. 叱られたり、注意をされた時に、子供が嫌がっていることに気がつくこと、心が傷ついている事に気づけること。
注)以上は、子供の個性や性格に応じて、実践することが大切ですので、当てはまらない子供もいるかもしれません。やや逆説的ですが、臨床的に相談の多い事例ですので、このような切り口や見方があるという視点について知っておいて損はないと思います。年齢によらず親子関係について、同様のことが起こっています。当てはまらない親子のケースもありますので、ご了承ください。強い口調で大変失礼とは存じますが、伝わりやすいようにあえてきつい口調で上から目線になっておりますことをお詫びいたします。この記事の目標は、親子関係の改善です。親子関係が改善することを心から願っています。