- 今通っているメンタルクリニックでは、症状の改善が見られない
- 別のメンタルクリニックで意見を聞きたい
- 何度かメンタルクリニックに通ったけれど、行きたくなくなってしまった
- お子様の症状について別の医師の意見を聞きたい
当メンタルクリニックでは、思春期外来への受診を嫌がるお子様の対応方法もお伝えいたします。
学校に行かないのは、「モチベーションが低いからだ」、「努力が足りないからだ」、「もっと頑張れ」、「いじめられているなら、親に話してみろ」などと周囲から勝手な意見を押し付けられており、なにかしっくりと来ない、自分のやりたい事と今はなにか違う気がする、親の理想とかけ離れた状況になってしまった。などと思われている方は、悩みの原因を一緒に探していきましょう。
不登校
近年、中学生や高校生の不登校が非常に増えたというデータがあります。(不登校についての詳細は、「不登校」をご覧ください。)
本当は学校に行った方が良いと分かっていても、朝起きられない、腹痛、頭痛など学校に出るには色々な障壁が伴うことがあります。本人は努力家でもそのようなことが続くと、くじけてしまうのも無理はありません。
学校に行かないお子様は、パソコンやスマートフォンでゲーム・チャット・ネットサーフィンなど夢中になることのできるツールを使って何時間でも時間をつぶす事が出来ます。匿名掲示板サイト・SNSサイトがあれば家にいながら誰かと繋がることができるので、高校生になってくれば、頻繁にインターネットの掲示板を見たり書き込んだりして、同じ境遇の人を探すことも多いです。
不登校のお子様は、実はどこかで寂しい気持ちがあり、人と関わりたいと考える時間も時にはあるはずです。人は、話を聞いてもらえるとほっとしますし、自分を理解してくれれば信頼関係が生まれてくるようになります。
お子様はもっと理解してもらいたいと思うのですが、学校の先生が怖かったり、忙しかったりすると、話がしづらいものです。
また、お子様は、親とも話しづらいこともあります。例えば、気づかないうちに、ご両親の理想をお子様に投影してしまっていることもあります。他人と比べて減点をしたり、親の持つ理想とご自身の現状を比較されることで、ますますお子様は自信をなくし挫折感を味わいます。
親とお子様の考えに差があればある程、信頼関係に溝が生じやすくなります。
不登校でメンタルクリニックに通っているお子様の場合、医師に最初から学校に行くことを強要されない方が後々になって良い場合があります。不登校でセカンドオピニオンをお探しであれば、学校に行かないことを批判しない医師をお選びいただくことが大切です。
学校に行かないことを注意しても、お子様から強く反発されるだけなので、ご両親も何を言えばいいかわからなくなり、悩んでしまう場合もあります。
ご両親はお子様をメンタルクリニックに無理やり連れていくのではなく、まずご両親だけでメンタルクリニックにご来院くださることも可能です。医師による相談によって、ご両親の悩みを伺うことから始めるようにいたします。
「低ノルアドレナリン症候群」の可能性も考慮にいれることが大切です。
お子様が安心して通院
メンタルクリニックの医師と馬が合わなくて、セカンドオピニオンを探される方がいます。高校生ぐらいになると、何かと自分で判断できるようになっているものですので、自発的であれば、お子様お一人でメンタルクリニックに通院されている方もいらっしゃいます。もちろんお薬の処方には親の同意が必要です。
当院の医師は、対応や会話を柔らかくすることを心がけておりますので、安心して通院して下さい。
当メンタルクリニックでの初診時の対応について
当メンタルクリニックでは、お子様の気持ちを、温かさで支えます。まずはお子様の気持ちを尊重いたします。
- 優しく柔らかな対応を心掛けるようにします
- 上下関係をつくらず、お子様と対等な気持ちになることを心掛けています
- お子様の状況を聴きます、お子様の気持ちを聴きます
- 世の中の価値観にかかわらず、気持ちをそのまま語っていただいてかまいません
- 無理に学校に行かせるようなことは初診時からいたしません
- 当初から学校に行かないことを批判しません
- お子様とご両親の関係の調整をいたします
- 他の人に知られたくないことは、ご両親にも言いません
- 言葉にならない気持ちをご両親に伝えます
まずはお母様のみでもご相談ください
メンタルクリニックに行きたくないお子様をお持ちであれば、まず、お母様がメンタルクリニックにご来院され、医師はどのような人だったのかをお子様にお伝えください。
親が先生と話しをして、医師から言われたことをお子様に伝えるなどすると、受診できるようになることもありえます。ご両親には言えないことであったとしても、心療内科の医師には言えることがあります。
まずは、お子様の気持ちをわかろうとすることが大切です。
そして、お子様に伝える言葉を変えていきます。たった三ヶ月や半年だけでもお子様に寄り添うことで、親子のコミュニケーションは改善に向かうこともあります。そうするとお子様も変わっていきます。ご両親自身の言葉が変化していくためには、自分が相談できる相手を見つけることが大切です。
その行動の一つとして、メンタルクリニックの医師との相談もあるのではないでしょうか。
心に悩みをかかえているお子様は外に出にくいものです。ましてや、初めて会う人とは、話がしにくいかもしれません。
思春期外来での初診やセカンドオピニオンでは、お母様のみでのご来院されることもご検討くださいましたら幸いです。