ここでは、その他の睡眠障害として、
- むずむず脚症候群
- 周期性四肢運動障害
- 睡眠時随伴症
をご紹介します。
むずむず脚症候群
むずむず脚症候群とは、特に布団に横になったときに、足にむずむずした感じや虫が這うような不快感を感じ、安静にしていられなくなる症状が出てくる疾患です。歩き回ると症状が多少改善することから、寝床から起き上がって部屋の中を歩き回ることで、寝られないことにつながります。また、布団に横にならなくても症状が出る場合や、夜間のみならず、昼間に症状が出たり、下肢以外の部位に症状が現れる場合があります。
むずむず脚症候群は、レストレスレッグス症候群や下肢静止不能症候群ともいわれます。
神経伝達物質であるドーパミンが不足すると発症しやすく、鉄分がドーパミンを作る材料ということから鉄分不足の人の方が発症しやすいといわれています。むずむず脚症候群にも有効なお薬があるので、当メンタルクリニックにて受診をしていただくことをお勧めします。
周期性四肢運動障害
寝ている間に、手足が周期的にピクピクし、それが気になって深く眠られない症状です。この症状は、睡眠に入った直後に体が一瞬ビクッとすることとは別です。脳内の神経伝達物質であるドーパミンの一部分の機能低下が原因といわれていますので、ドーパミンを補充することで改善します。
睡眠時随伴症
睡眠中に起こる異常行動の総称です。いわゆる金縛りもこの症状に分類されます。睡眠時随伴症には、主に次の4種類あります。
睡眠時遊行症と睡眠時驚愕症
睡眠時遊行症は、児童・思春期に見られ、夢遊病ともいわれています。就眠後1~3時間のノンレム睡眠中に発生することが多く、本人は深く眠っている状態にも関わらず、寝床から立ち上がって、歩き回ったりします。睡眠時驚愕症は、睡眠中に大声や鳴き声を出したり、寝ぼけた状態が睡眠中に起こる症状です。両者ともに、周囲の方が起こそうとしてもその場面で覚醒させる事は非常に困難なことが特徴です。
悪夢
まるで現実と思えるような怖い夢を見てしまい、怖くて突然目覚めてしまう症状です。
同じ悪い夢を何度も繰り返し見るようであれば、何らかの無意識が反映し繰り返して見る夢に意味がある場合がありますので、メンタルクリニックにご相談ください。
レム睡眠行動障害(RBD)
本来、寝ている間は体に力が入らないのですが、寝ていても力が入ってしまい、夢で見ている内容とおなじように実際に身体が動いてしまう症状です。場合によっては、部屋を走り回ったり壁をこぶして殴ったりしてしまうこともあります。
筋肉を緩める作用のあるリボトリールというお薬が有効です。これが毎週続くようであれば、メンタルクリニックにご相談ください。
睡眠障害かなと思ったときは、症状が重くなる前に、東京都中央区の日本橋茅場町こころのクリニックにご相談ください。