日本橋茅場町こころのクリニック

睡眠障害

眠りにつけない、眠りが浅いなどの良質な睡眠が得られにくい状態

生活の中で起きるストレスや悩みが原因で起こることが多く見受けられます。活動的な方では、忙しすぎて眠れないことも。色々と考えてしまい眠れない、疲れすぎて眠れない。明日のことが気になって眠れない。これらの要因が一つないしいくつかが重複して不眠となることがあります。

  • 夜寝つきが悪い
  • 夜中に目が覚めてしまう
  • 早朝に目が覚めてしまう
  • 寝ているのに、よく眠った感じがしない
  • 昼間に耐えられないほどの眠気が生じる
  • 長時間寝ているはずなのに、まだ眠い

不眠症とは

睡眠障害の中でも、まずは不眠症についてご説明いたします。

  • 寝つきが悪い
  • 眠りを維持できず途中で起きてしまう
  • 朝、早く目が覚める
  • 眠りが浅く、充分に眠った気がしない

などの症状で、日中の活動に支障をきたす状態のことです。日本においては、5人に1人が不眠症で悩まれているといわれています。ご自身が不眠症かもしれないと思われる方は、お困りの方は多いです。筆者は自由な雰囲気が大好きですし堅苦しいことは考えていませんが、不眠症の原因と治療について睡眠医学の専門的な情報ですがご説明させていただきます。

1. 心理学的要因

生活の中でおきるストレスや悩みが原因でおこる不眠症です。例えば、

  • 家族や人間関係の悩みとトラブル
  • 仕事上のストレス
    • 多忙すぎること
    • 上司との折り合いが悪い
    • 人事異動など
  • 仕事でのストレスやトラブル

などが挙げられます。心理学的原因での不眠症の治療は、ご本人が、どのようなストレスをかかえていらっしゃるかを詳しくお訪ねしていくことで、不眠症の原因を明らかにしていきます。ベッドに横になると、嫌なことを思い出してしまい眠れないなどでは睡眠薬を用いることもあります。睡眠薬以外の依存性の少ないお薬が著効する場合も多いですので、メンタルクリニックにご相談ください。

2.身体的原因

身体の病気や症状からくる不眠症です。例えば、

  • お体の痛みを伴う疾患
  • 夜間の喘息発作や夜間の頻尿
  • アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎(花粉症、ハウスダスト)

身体的原因の治療と不眠の治療の併用が必要な場合がございます。

3、精神医学的原因

  • 自律神経失調症
  • 不安障害
  • パニック障害
  • ストレス性障害
  • 適応障害
  • うつ病

などの精神医学的な問題が原因で不眠症になることがあります。

忙しすぎて時間が足りない、あれもこれもやらなければいけない、どうすればよいのか考えすぎて眠れない、過去のイヤなことばかり思い出してしまう。など、緊迫し、緊張し、焦って、ゆったりとした気持ちを忘れていると、リラックスできず夜眠れないという症状が起きてきます。緊迫しすぎは、一つのことに囚われている状態で、ゆったりとした気分にならないと、逆に生産性が向上しないというのが意外な事実です。気持ちが柔らかくゆったりしていることが睡眠に必要ですが、現代社会の人々はゆったりという基本を忘れがちです。忙しくしすぎてはいけませんし、忙しくさせられすぎてもいけません。意外なことかもしれませんが、ゆったりした時間がなければ、活動が必要なときに力が出ないものです。休日がなければ平日に頑張れませんと例えた方がわかりやすいかもしれません。

不眠のご相談からうつ病が発見されることもありますし、うつ病の方の多くは不眠で悩まれていることがあります。中でも、不眠になりやすいこころの病は、不安症状やうつ症状や自律神経失調症などです。

このように、不眠症の背景にうつ病などのこころの病が隠れていることがございますので、メンタルクリニックに相談することが必要です。不眠症の改善には対処療法だけでなくこれらの原因の治療も大切になることがあります。

4.薬理学的原因

睡眠を妨げるお薬や物質があります。このような物質を摂取しすぎると睡眠を妨げることがあります。お薬が原因の不眠症には、専門医によるお薬の見直しをします。また、普段摂取している物質が原因の場合には、それらの摂取を控えることが効果的な場合があります。

アルコールやカフェインなどの摂取のし過ぎには、精神的なストレスが原因の場合もございますので、メンタルクリニックにご相談ください。

5.生理学的原因

生活の環境が変わることが原因となって、睡眠に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、

  • 多忙
  • 職場の不規則なシフト制の勤務
  • 出張などによる睡眠覚醒リズムの乱れ

など、そのような睡眠を妨げる環境が原因で起こる不眠症です。

自分で寝不足を気づいている人はまだよいのですが、中には、寝不足に気づいていない方もいらっしゃいます。特に気をつけるべき症状としては、仕事で残業を無理に長時間行っているのにもかかわらず、自分では睡眠が足りていると思い込み、毎日すごく疲れているのに、残業を続けている人です。そういった方は、周りの方々が気づいてあげる必要があり、残業時間を抑え、睡眠時間を今までよりも多く確保できるようにしてあげてください。

寝不足で起こりがちな症状

睡眠時には、脳を休めて情報の整理をする効果があるといわれています。

不眠が続くと、仕事中や授業中などの日中に眠気が出たり、心は忙しく気分にも余裕がなくなり短絡的な考えになりがちです。作業面では記憶力の低下や集中力の低下が起こります。

不眠の症状が重くなる前に、メンタルクリニックにご相談ください。睡眠に対する苦手意識を作らない、大きくしないことが、よい睡眠をとれるようになり、不眠症が改善する最も重要なポイントです。当院では、依存性のない睡眠薬、あるいは睡眠薬以外の依存性のないお薬を可能な範囲で推奨してまいります。

忙しい中で、やらなければいけないことも多く、きちんとやろうとするほど睡眠時間は削られがちです。焦りを減らしリラックスした気分になれれば、今までとは違う眠りが訪れるはずです。しかし、ストレスも多い中で、よりよく日常を送りたいと考えて、なかなか自分の力だけではリラックスしにくいのが現状かと思います。どうすればリラックスして熟眠できるようになるのか専門家に一度ご相談ください。

難しいことは抜きにして、お困りの症状をお聞かせください。

ページ上部へ戻る
03-3668-7123